手入れ
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 岩谷堂笥の木地加工は非常に精密であるため、ほとんど狂いがないのが特徴だ。しかし、一方で木は生き物でもある。湿度の急激な変化など、箪笥が置かれた環境によっては部材に狂いが生じることもある。その場合は、専門の職人の手で手直しを施す。そうすることで、その箪笥は設置されている環境に最も適応した箪笥へ生まれ変わるのである。
 日常の手入れについては、乾拭きが最も望ましい。漆は合成洗剤を嫌うため、もしひどく汚れた場合であっても水拭きと乾拭きで汚れをぬぐい取るのがベストである。中性洗剤を薄めて使用することも可能だが、洗剤を使った後は水ぶきして洗剤を漆の塗膜に残さないようにする必要がある。もちろ ん、最後の乾拭きは不可欠である。こうした日常の手入れによって、岩谷堂箪笥は何世紀にも渡って受け継ぐことが可能になるのである。
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