健康住宅情報

塩ビ壁クロスの室内空気に与える影響について
 弊社では「木創オリジナル壁クロス」や、ドイツのエコロジー壁紙「オガファーザー」 をおすすめしています。それは現在多く使われている塩ビの壁クロスに有害な添加物が含 まれていて、室内に放散し居住者の健康に影響を与える恐れがあると考えるからです。
また、塗装による壁のリフォームを併せてお奨めしています。塩ビのクロスは張替えのた びに大量のゴミを発生します。ゴミを少なくする意味でも塗装によるリフォームは有効な 手段です。その際使用する塗料も健康と環境への影響を考えて「リボス」をご利用下さい。

塩ビの壁クロスに関した研究結果をご紹介します。

タイトル 「壁紙の難燃性可塑剤による空気汚染について」

※95年室内環境研究会(現在の室内環境学会)講演発表要旨集より抜粋要約
 奈良県衛生研究所 大前壽子氏、宇野正清氏、佐々木美智子氏
(前略)建築後5年の木造住宅で室内空気の精査を試みたところ、有機リン酸トリエステ ルの1種であるリン酸トリス(2−クロロエチル)(TCEP)が検出された。有機リン酸ト リエステル類は有機リン系農薬類似の構造をしており、発ガン性や神経毒性を指摘されて いるものもあるが、プラスチックの可塑剤や難燃剤として広く使用され、一般環境中や水 道水からも検出されることから注目されている物質である。(中略)
壁紙を使用した室内からはTCEPが壁紙を使用していない和室よりも高濃度で検出された。 空気体積に対する壁紙使用比の大きい階段が最も高濃度だった。なお外気からは何も検出 されなかった。(中略)
新しい塩ビ壁紙のTCEP含有量は重量比で2.1%、壁紙面積に換算すると1m2あたり7.7g だった。5年間屋内に貼られていた壁紙には2.1gと新しいものの3割程度検出された。こ のことにより壁紙中の使用されたTCEPは徐々に室内に放出することにより減少していく ことが示唆された。
以上

 塩ビの壁クロスは新築住宅の壁や天井に300〜500m2程度使用されるのが一般的です。上 記の報告をもとに試算するとTCEPは5年間で約1,500gから2,500g室内に放散したこと になります。

エコロジー建築(青土社刊:高橋元訳)より抜粋(p170〜壁クロスと接着剤)
(前略)壁クロスは、環境有害物質から家を守ることがなかったばかりか、今日、その有 害な物質を家の中に持ちこむことになってしまっている。23の調査サンプルに5倍もの 濃度過剰のホルムアルデヒドが検出された。その他にも、鉛、水銀、カドニウム、防カビ 剤が検出されている。これらの物質なしでは多くの商品が成り立たないが、これらはいつ かはゴミとなり環境を脅かすことになる。従ってたとえその壁クロスが直接危険でなくて も、環境に負荷を与える商品として低く評価しなければならない。
 最も多くの重金属を検出したのは有名なメーカーの子供向け壁クロスであった。よりに よって子供がこの危険な壁クロスの最大の利用者(犠牲者)だったのである。勿論子供た ちが選んだわけではないが…(後略)

設計者の方へ

子供の部屋をはじめ住宅に安全な空気環境を実現するのは、建築のプロとしての設計者の 責任ではないでしょうか。見栄えや価格も大切な要素ではありますが「安全に優る要素」 はありません。

建築計画されている方へ

このような情報に接することなく建築に携わっている方もまだ少なからず存在することは 否めません。もしあなたが今依頼されている工務店や建設会社が、このようなことへの配 慮や説明なしに計画を進めていらっしゃるのならば、十分な配慮を要求されるべきです。


ホーム
(C) Morioka Mokuzai Shokai CO.,LTD. All rights reserved.