平和巡礼2005 広島、長崎平和コンサート。
広島は大きな野外会場にも拘わらず、全体がしっとりとした雰囲気で、独特な風で包み込まれていた。会場の平和記念公園芝生広場へ、原爆犠牲者の魂が、風とともにやって来たのか。風は静かに伝えていた。風は、平和の思いをあたたかく包み込んでいた。
時折降っていた雨は、知らぬ間に止んでいた。
長崎浦上天主堂、あの柔らかな光が、長崎のコンサートの象徴であった。
佐渡裕、彼の指揮から曲の本質が湧き起こってきて、映像として現れてくる。演奏者、観客、場、すべてを味方につけて。
本質を深く理解しているのだろう、それを身体で表現することで、様々なイメージが、確かなものとして伝わってくる。表情、視線、手の振り、指先、身体、演奏、すべてを通じて。
見失いがちな本質を、どう理解し、どのように表現するのか、それを教わったと思う。
彼は、正義を持っている。
(以上BS-hiを見て)