メッセージ

 
 自然にあるものにもっと目を見開いて、野の草花や蔓(つる)などを使い、暮らしの中に、もてなしと遊び心を加えた生活をしてみませんか。
 今人々は、人間的なものを忘れてしまっている気がします。
 もう一度、原点を見つけてみませんか。

 私は、岩手の盛岡に住んでいます。県外から遊びに来た人たちが、「岩手はいい所だなあ」と言ってくれます。
 でも、私はもっと地元の人たちに岩手の良さを感じてほしいと思っています。冬の凍てつく寒さは、肌が痛くなるほど厳しいものです。その冬を暮らし、春を迎えた時の喜びは、ここに暮らしている人にしか感じられないものがあるはずです。
西郷和子
 今の私のキーワードは、夢、人そして環境。
 私は、岩手で自分なりのネットワークを広げ、切磋琢磨しながら生きて行き、若い人たちに背筋を伸ばしている姿を見せて上げたい。その姿を見てくれた人たちが、少しずつ自分らしさをおもてに出し、人間にしかできない夢(志:こころざし)をもって生きて行ってくれることを願っています。自分的なものの見方、はかり方のできる人になるには訓練しかありません。壁を乗り越えたり、人に手を差しのべてもらったりしながら。
 また、私たちをとりまく環境は、これ以上破壊してまで開発せず、無くした分、これから育てていかなければならないと思います。

 皆さんが、自分らしさや人間としての原点を見つけるきっかけとして、自然にあるものを使って、暮らしの中に遊びを取り入れた生活をしてみてはいかがでしょう。街路樹の葉っぱの一枚を拾ったことで、遊びがどんどん広がっていきます。木などにからんでいる蔓(つる)など、自然にとってあまり必要でなくなったものを利用する心づかいは、なおいいと思います。
 私は、こうした遊びを通して、自分らしさをおもてに出し、夢を持ち、環境のことも考える人に育っていくと信じています。
 

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